休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

志ん朝/品川心中・抜け雀

20240908(了)

志ん朝復活(り) 色は匂へど散ぬるを

古今亭志ん朝(1938-2001);

(1)品川心中

     ‘79年11月12日 大阪・毎日ホール   <★★★△>

(2)抜け雀

     ’81年10月17日 大阪・毎日ホール   <★★★☆>
  CD/落語/ⓅⒸ 2002 Sony Music Japan/邦盤/中古

(1)品川の年増女郎と本屋(しがない貸本業)の金さんの話。元々はかなり陰
気な話で、演るものも少なかったようなのを、志ん朝がかなりアレンジしたみた
い。もちろんワタシは元の話は知らないし興味もなし。
若い妓にどんどん追い抜かされてしまって格が下がり、「移り」(と言っていた
んだが、これがわかるようなわからぬような)のためのお金もない年増が、一種
の顧客リストから、金を出してくれそうな顧客を探すがなかなか見つからない。
が、ひとり見つけて手紙を出すと、早速引っかかって来てくれる。それが金さん。
しかし、イッチョマエのスケベェとはいえ、無邪気なほど人が良く、当然金はな

い。年増は死んでもいい気でいるので(そういうものなんだね、わからないけど)、

ならば心中してくれと頼む。金ちゃんもその気になって、死に方についてのギャ
グは色々あるが、最終的には海(河口?)へいく。と、女に助け船が現れ・・・
あとは、桟橋から落ちて死にぞこなった金さんが、親分と慕うグループの元へ命
からがらたどり着いてからのいろいろ。何故か金さんの筋から離れてしまう。
おバカな金さんのキャラはともかく、この年増女郎の覚悟のほどが、なんとなく
中途半端。だからこそのギャグにも繋がってはいるけれど・・・ それに、最後
は金さんのことに触れずに終わる・・・やっぱり、、、どうかなぁ。
 
(2)旅行の話や雲助や駕籠かきの話が、「まくら」のように語られる。実際、
「まくら」だったみたい。旅や旅人に引っかけてあったよう。
さてこの話も相当アレンジが効いているみたい。古い噺なんてなぁ、みんなそん
なもんなんでしょう。
わりと立派な顔立ち(ハンサムではない)だが、いかにも汚れてくたびれた服装
の男。宿場を通りかかっても、文無しだろうからとどの宿も声をかけてくれない。
すると、外れのある小さな旅籠の主人が(ほとんど間違えて)声をかけてしまい、
上がられてしまう。すると一週間も酒ばかり飲んで寝てばかり。こりゃヤバイっ

てんでカミサンに焚きつけられて、少し金を入れてくれるよう頼むと、案の定、

文無し。

その男、悪びれるどころか堂々としたもんで、衝立だかに強引に絵を描いてくれ

る。雀が5羽。宿代は踏倒したくせに、絵は売るな、いずれ戻る、とか言って出

て行ってしまう。

ところが、その絵の雀が、朝障子をあけてやると、5羽ともバァーっと外に飛び
立ち、食餌をしたら逆にバァーっと戻ってきて、衝立の中に納まる。これが評判
になっちゃって、押すな押すなの大盛況。
宿の主は言いつけを守って売らないでいたある時、立派な風体の男がやってきて、
その絵を見せろという・・・
ここら辺にしておきます。全体にはそんなに笑えるところはないんだが、話とし
ては面白い。絵描きのネタなんてそうはないんじゃないか。
サゲはまくら繋がりの駄洒落で、ピシャリとはいかず、よくある曖昧なエンディ
ング。(こういうの、もうだいぶん慣れました)

 

図書館のCD、借りてもいいんだけど、一週間で聴き終える自信がない。
その気になったら、、、考えてみましょう。