休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『アンブッシュ』

20240905(了)

映画『アンブッシュ』

 監督;ピエール・モレル
 音楽;ハリー・グレグソン=ウィリアムズ
 2021年製作/111分/G/アラブ首長国連邦・フランス合作/
 原題:Al Kameen/DVDレンタル
 <★★★>

2015年、イエメン。数年に及ぶ内戦中。フーシ派がイエメン政府を転覆さ
せ、首都であるサヌアやアデンの大都市を含む国の大半を制圧してしまった。
新政府と反政府派が激しく戦闘を繰り広げ、民間人が多く犠牲になっちゃった。
また、その混乱に乗じていくつものテロ組織が発生し、しっかり活動を始めた。
ソマリアを思い起こさせます。
で、UAEを含んだ連合国(って、どことどこ?)が、イエメンの安定化のために
介入をし始める。これはイエメン大統領(って、フーシ派だよな)の要請でもあ
る。つまり大っぴらに「連合軍」は反政府支持派でなく(?!)テロ組織と対抗
できることになった状態。ウーン、反政府支持派は何をしているんだろう、脅威
じゃないの? この辺の理解はワタシ、間違ってるかもしれません。
で、映画は2018年になっている。内戦状態はその後3年も続いていて、UAE
(軍)は戦闘地などの困った住民に支援物資を運んだりするのが日課になってい

た。そんなある時、って説明が長くなってしまったが、事件が勃発する。実際の

の出来事だそうな。
 
イエメン南部のモカとかいう基地の中を、って、こりゃ映画の中のことですが、
UAEの部隊の面々が、サッカーなどの話に興じながら体を鍛えたりしている中を、
屋根があるようなところも含めて、カメラがすーっと通り抜けていくのですな。
ドローンかな。ヘー、カッコいい・・・ そこからお話が始まる。
さすがフランスの製作陣。
 
訓練などしていた連中が装甲車のような車1台で偵察に出たところ、地雷などで
動けなくなり怪我人まで出る。Ambush、つまり「待ち伏せ」だった。助け
に出たもう1台も動けなくなって、事態はどんどん危険になって行く。相手はど
う見てもテロリスト。それも大きな集団。立派なロケットランチャー(でいいの
かな)や地雷をいくつも持っている。使い方はやや危なっかしいが、組織的。
なんで偵察隊なんかを襲ってくるのかよくわからないんだがなぁ・・・
谷のようなところで、多勢に無勢。劣勢が決定的なので、基地の残り総出で出動
するが、それでもうまくゆかず、ヘリによる攻撃や無人機による空からの情報収
集など、対応が大掛かりになって行くのだが、敵もさるもの、狙撃手なんかもい
て、非常にきわどい状態へとどんどんエスカレートする。
結局戦闘シーンだけの映画だったのです。それが凄まじいドンパチ。
ポスターのAmbushは、英題なのかな、それとも邦題なのか。
 
それにしてもUAE側の装甲車なんてどこ製なんだか、やけに立派でねぇ、なかな

か壊れてしまわないんだ。ヘリも凄いし、しまいにゃF16なんて戦闘機も加勢す

ることになる。

ああ最後にはでかい飛行機も映ってましたね。通信が上手くいかなくて困るシー
ンもあるものの、基地の通信機器も車も無人機などもみんな最先端らしくてカッ
コよく見えまして、エンディングに決して快哉は叫べませんが・・・ さすがお金

持ちの国。そんなのことに一番感心しちゃった。二番目は、合作であるフランス

側の手慣れた迫力ある「撮影」でしょうか。

始めの解説があっても、結局のところ、どちらの側の義も大義もわかりゃしない、

小競り合いの中でのある極端なシチュエーションを描くドンパチ映画ってことに

なりますね。嫌味を言ってもせんない。

 
音楽は、なんだか知っている人じゃないかと思っていたら、またもやハリー・グ
レグソン=ウィリアムズ! ズンズン・ドコドコという音でなく、チリチリ・イラ
イラとした「音」を上手くつけていました。エンドタイトルでは中東が舞台とは
思えないバタ臭く感じてしまう弦楽合奏でしたけど。