休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『SISU シス 不死身の男』

20240726(了)

映画『SISU シス 不死身の男』

  ヤルマリ・ヘランダー監督・脚本/ヨルマ・トンミラ/アクセル・ヘニー
  2023年製作/91分/フィンランド/原題:Sisu/DVDレンタル
  <★★★△>

この頃多いケースで、夜、仕事帰りに借りていたものを返却し、なにか借りて帰
るんだが、選んでいる時間がなく、ジャケットをちらっと見て、知られてなさそ
うなのを、ぱっと借りちゃう。今回は、カミサン用のを探す時間もなかった・・・
 
予想は、フィンランドで戦争ものってんだから、兵隊でもない男が、ドイツ軍じ
ゃなく、非道なソヴィエト軍相手に闘うんじゃないか。
大違いでした。
 
1944年のラップランド。SISU(何があっても死なないというような意味。翻
訳ができないフィンランド語だそうな、って翻訳してるやん!)という綽名が付
けられているとんでもない「能力」を持つ男(初老)が馬や犬と一人で暮らして
いる。軍に所属してはいたものの、上官の言うことを聞かないので、フィンラン
ド軍も諦めて勝手にさせていた。よって、彼は軍を離れて好きに生きている。そ
の彼がひょんなことから砂金を見つけ、ついには金塊を見つけてしまう。
もはや敗色濃厚で、命令を聞く気などなくなってしまいヤクザなグループと化し
たドイツ軍の小隊と彼が田舎道で鉢合わせする。金塊の一部が見つかってしまう。
そこから最後まで、彼とこの小隊が闘うことになる、その全経緯。
 第一章<The GOLD>  第二章<ナチス>  第三章<地雷原>
 第四章<伝説の男>    第五章<焦土>   第六章<皆殺し>
 最終章
この小隊の中の二人が、縦関係もあるんだろうが、大悪。戦車1台とトラック2
台に分乗し、トラックには、戦利品ふうに女を6人ほど乗せている。

ここまで書くと、一応戦争ものだと思われようが、実際は戦後を考えて金に目が
向かったドイツ軍(実際には悪いのは将校ただ一人)がこの男が「SISU」である
ことを知らずに、追いかけまわすというお話で、何に一番近いかというと、ほぼ

ほぼ「マカロニウエスタン」じゃないかなぁ。 ま、他にもちょっと連想したもの

がありましたけどね。

 
そっちかよぉ、と思った後は、けっこう笑いました。彼は、最後なんか無理あっ
たけどなぁ・・・死なない(≒死ぬつもりがない)のです!タイトル通りなので
す。そして途中彼にはほとんどセリフがありません。
ドイツ軍は全員なぜか英語を喋ってました。確か女性の一部が英語じゃなかった。
 
そうそう、大事なことです、、、彼が始めに乗っていた馬は残念ながら地雷にや
られちゃいますが、犬のほうは彼と同じく「SISU」でした。ハハハ。
フィンランドでもこんなエンタテインメントが作られるんですねぇ。ワタシが知
らないだけなんでしょうが、意外でした。ポスターには「マッド・エンタテイン
メント」とありました。ナルホドね。
 
 (たいていのかたにはなんの意味もないことなのですが・・・この映画の配
  給会社に言いたいことがちょっとだけ。中身も理由も明かせませんけど)