レンタル屋で見つけたこのタイトル、恥ずかしながら全くの記憶違いで、「おき |
く」を「きおく(記憶)」と覚えていまして、なんで「し尿処理」にかかわる話 |
が「世界の記憶」なんてことになるんだろう、なんてネ、嘘じゃない、本当に思 |
っていたのです・・・(ハハハ) |
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安政5年から始まる江戸の「汚わい屋」二人と下町(木挽町?)中心の生活圏と、 |
そこに住む人々、特にお武家を辞めたらしい男とその娘「おきく」が、安政6年、 |
万延元年あたりまで描かれる。 |
「世界」という言葉は、この時代にはまだできていないか、全く一般的ではない |
ものだったに違いない(確信はありません)が、作者にとってはこの言葉しかな |
かったのだろうと思います。 |
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江戸下町、特に長屋のトイレ状況はあんなものやったんかもねぇ! |
なかったらえらいことになる大切極まりない職業とはいえ、なにせ「汚わい」で |
すからね、ずばり汲み取って(買って)お金を払い、船でもって貯める場所まで |
運び、今度は農家に売る、という仕事。畑に撒くシーンもある。もろ屎尿を(そ |
れらしくではあっても)リアルに写すのですから、えらい冒険的。 |
大半モノクロなんだが、時々数秒カラーになるのです。どういう基準でカラーで |
見せたんだろう。理由はよくわかりませんでしたが、でもいい感じでした。そし |
て一回だけナニもカラーになりました。この作品、確か海外の映画祭にも出たは |
ずで、よく上映できたもんだ。大半が「素敵なモノクロ」だったからこそ大丈夫 |
だったんやろかねぇ。(ウジはなしやけど) |
おもわず鼻をつまみたくなる感じだって何度もあった。臭いと言えば、江戸の下 |
町がいかに糞尿の臭いで満ちていたか、想像しちゃった。 |
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幼稚園や小学校の低学年あたりまでは、農家が汲み取りに来ていましたし、その |
同じオッサンたちが、年末には府営住宅のあちこちで餅を搗いてくれたりもして |
いましたっけ。 |
一度か二度だけだったはずです、この映画だと「船」に当たるわけですが、馬が |
木造のどでかいタンクを曳いて通りかかったのを覚えています。 |
それから、小学生の頃、その行先であるいわゆる「野ツボ」に落ちたこともあり |
ました。一回だけ。あの時はいろいろと悲惨やった! |