| 20240626(了) |
映画『霧の中の風景』
| 監督・原作;テオ・アンゲロプロス |
| 1988年製作/125分/ギリシャ・フランス合作/原題:TOPIO STIN OMICHLI |
| 劇場公開日:1990年3月24日 |
| <★★> |

| この名作がわからんのか!(はい、わかりません) |
| 名匠と言われる監督の作品なんで、まずは面白いはずがないと疑ってかかる |
| のが習い性ですので、そのように観始めました。 |
| はじめに混沌があった・・・(そっちかぁ)・・・もうそれだけで疲れます。 |
| 疑うもなにも、ワタシが興味深いとか好奇心をそそられるとか、映画に求め |
| るものとはかなり離れたものでしたので、★は多くつけられません。 |
| ギリシャが舞台。10歳ちょいぐらいの女の子と6歳ぐらいの男の子の姉弟が |
| 私生児なんだろう、母親はいるようなんだが、いるのかいないのか判然とし |
| ない。そこでドイツにいるらしい父親に会いに行きたい、会えたらそれでい |
| いから帰ってくるという思いで発起。金もないむちゃくちゃな旅を始める、 |
| というお話がベースになっています。 |
| いろんな状況が2人に降りかかります。きりがなくて書く気は起きませんし、 |
| それぞれの繋がり方を言い出しても、意味はなさそうです。 |
| むごいことも含めて、状況状況が詩というか、静かな詩のように描かれます。 |
| 叙事詩ふうな連なりの中に抒情詩がサンドイッチのように挟まっていて、ベ |
| ースのロードムーヴィーふうなストーリーへのこだわりにはあまり興味がな |
| さそう。ストーリーはかろうじて枠のふりをさせているだけみたい。 |
| 二人がたどり着いたのも、ドイツなのかどうか怪しいし、意味だってあるん |
| だかどうだか。一片のフイルムに関わっているらしいが、フーンというぐら |
| いで、鈍感なワタシには?が増えただけ。 |
| 海が何度も出てきました。それぞれが、アドリア海なのかエーゲ海なのか、 |
| はたまた黒海なのか、よくわかりませんでした。色々素敵な映像もあったの |
| ですが、海については特に美しい景色だとも思えなかった。おしまいの方で、 |
| 右手首の巨大な彫刻だか遺跡だかが引き上げられ、ヘリが運び去るシーンが |
| ありました。あれの解題は? またもう少し前だったかで、原発のようなもの |
| が見えましたっけ。例えばこの辺りからは、ギリシャや近隣国の近現代の政 |
| 治や歴史や国情などの暗喩も含まれているような気はしました。 |
| 気がしただけ。何?と言われても困る。 |
| さまよう劇団なんてぇのは、むかし観た映画に、なんだかそんなのがあった |
| ような気もします。(まさか、おんなじ監督?) |
| 付録の一つに監督と翻訳担当の池澤夏樹さんとの会話が少しだけ入っていま |
| してね、池澤氏がストーリーより詩として組み立てた映画でしょうと話しか |
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けたら、監督は、自分の子どもたちのためのおとぎ話や奇跡の話として作っ |
| たんだと答えていました。これじゃ答えにも解題にもなってない。 |
| 詩がおおむね苦手なワタシには、道理でわかったようなふりも好きなような |
| なふりも難しかったわけです。ということは映画芸術(論)や詩が好きな方 |
| なら、大好物だといようなものでしょうか。(スミマセン) |
| ワタシはギリシャも東欧も行ったことはありませんが、行きゃあ感じがわか |
| るよ、なんてことがあるのかもしれません。 |
| と書いてみて、若いころ、ワタシが書いたある論文に関して、「あんた、その |
| 町(東欧のある町)に行ったことあんの!?」とメンドクサそうにいう教授が |
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いて、ワタシがむかっ腹を立ててしまったことがあるのを思い出してしまいま した・・・ ハハハ。 |
| この記事はアップするまいと思っていたのですが、「ワタシの場合はダメでし |
| した」ってことをウダウダ書くのも鑑賞記なんで、カッコつけてもシャーナイ、 |
| 報告として載せることにしました。 |