休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ムーンショット』

20220922(了)

映画『ムーンショット

  クリストファー・ウィンターバウアー監督/
  コール・スプラウス/ラナ・コンドル
  2022年製作/105分/米映/原題:Moonshot/DVDレンタル
  <★★☆>

あれ・・・ネットの紹介にストーリーが載ってない、、、
 
ムーンショット目標1: 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から
  解放された社会を実現
ターゲット:
  誰もが多様な社会活動に参画できるサイバネティック・アバター 基盤
  サイバネティック・アバター生活
Area :「急進的イノベーション少子高齢化時代を切り拓く」
Vision :「「誰もが夢を追求できる社会」の実現」、「「100歳まで健康不
  安なく、人生を楽しめる社会」の実現」
 
  人の能力拡張により、若者から高齢者までを含む様々な年齢や背景、価値
  観を持つ人々が多様なライフスタイルを追求できる社会を実現する。サイ
  バネティック・アバターの活用によってネットワークを介した国際的なコ
  ラボレーションを可能にするためのプラットフォームを開発し、様々な企
  業、組織及び個人が参加した新しいビジネスを実現・・・
 
 
なんてね。これは日本の内閣府が2050年までに目指したいとしている「ム
ーンショット計画」の一部をいたって適当に抜き出したもので、、、一応嘘じ
ゃないみたいです、、、 それにしても、この映画、かなり人気がないようで、
こんなものを先に見つけてしまう始末。
 
評価などまだ定まっていない「メタヴァース」の流れに、合わせたかのような
ものにも見えます。 (メタヴァースについちゃあ、理屈は面倒くさいものの、
自分なりに感じ考えていることはありますが、そんなことはどうでもよろしい)
でも、なんで上記もこの映画も「ムーンショット」なのかは結局わかりません
でした。だってどっちにも「月」は一度も出てこなかったし、、、ワタシ、だ
いぶん遅れているのかもしれない。
 
さて・・・
あらゆる面でいたって平凡な若者(ウェイターをしながら勉強はしている)が、
火星という新天地に選ばれて向かう有能な若者をうらやみ憧れて、火星行きの
ロケットにこっそり忍び込む。きっかけは、出発前のそうした有能な美人学生
と会話(だけじゃない)を交わして、心が触れ合ったかのような気になったこ
とで、追いかける形をとる。
もう一人焦点が当たるのは、東洋系の顔つきの女性で、火星へ行くことが自分
にとって大事なことかどうか確信が持てない、これも有能な学生。この娘、あ
ろうことか飛ぶことが恐い。仲間やボーイフレンドの手前、勇気を出してたち
向かわざるを得ないと一途に思い込んでいる。
この二人に接点ができて、あっちへコロコロ、こっちへコロコロという具合に、
火星へ行ってからも話は転げまわる。
 
話は一見SFながら、SFらしいところはまるでない。サイエンスでもサイエン
ティフィックでもない。セットも今どきとしては驚くほどチャチで安普請、B
級以下といってもいい書割的なもの。むしろ意図的なのかもしれない。
ストーリーだってほとんど陳腐。
それでも鑑賞記を書いてみる気になったのは、会話の面白さ、でしょうかね。
こういう設定の話を舞台スタイルでやってみたらどうだろう、更にそれを映画
という形にしてみたらどうだろう、金もかからへんやろうし、という発想なん
じゃないか。もちろんセリフ回しそのものは舞台の声を張り上げた大仰なもの
でなく、テレビドラマのコメディ+青春ものぐらいのノリで。想像が合ってる
かどうかは大いに怪しいけどね、そのように見てみるとある程度は成功してい
る「かも」しれない。(ハハ)
もっとも、相当つまらないと思われたんでしょう、この時点で、よく見る映画

紹介サイトにはストーリーのみならず、批評も鑑賞記もまだ載ってませんでし

た。