休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『Arc アーク』

20220726(了)

映画『Arc アーク』

 石川慶監督//芳根京子/寺島しのぶ/岡田将生/小林薫/風吹ジュン
 (音楽)世武裕子 (原作)ケン・リュウ「円弧」
 2021年製作/127分/G/日本
 <★★★△>

さほど遠くない未来の話。
17歳の女の子リナが生んでしまった子供を捨てる。その後、彼女は偶然、
化粧品会社の「ボディワークス」というセクションに誘われて入社。
この会社、養老先生の本で覚えた言葉「プラスティネーション」をやるのね。
血液などの代わりにプラスティックみたいなものを入れて、体全体や部分を、
生きている時と寸分違わぬように見える状態に保つ。ご遺体の最後の格好の
決め方がふるっている・・・。
そのセクションのリーダーのような女の悩みをしり目に、リナは成長し昇進
して行く。
一方、、、ここからがうんとSFぽくなる。このプラスティネーションのやり
方を発展させた形で、開発された液体を注入(血液との入替)することで、
なんと、不死、あるいは不死に近い状態を作り出すことが可能となる。
この技術開発のリーダー的存在の男とリナが夫婦となるとともに、リナは不
死の女性第一号となる。子ももうけるのだが・・・

とストーリーはこの辺で止めておきますが、要するに人が不老不死になって
しまうって、どういうことよ!これって進化?それとも進化をやめるってこ
と?なんていうようなフォーシーム(直球)の設問なのですな。そしてこの
お話、結構、デジャヴ感がありました。
 
ワタシ、ケン・リュウのもの、何も「読」んだことがないもんですから、じ
ゃあ観てみようとリストアップしていたのです。レンタル屋で検索してみた
らたまたま在庫があったもんだから、借りてみました。
いまや、ネットでなら観られてDVDじゃダメというもの(このレンタル屋じ
ゃ取り寄せられない)が多くていけない。まだそうなるの、早い、もうちょ
っと遅らせてもらうわけにはいかんのかねぇ・・・
 
遺伝子やゲノム解析といった切り口からなら、売れた本もあって、「そらな
い、オカシイやろ」ということになるのでしょうが、そういう話じゃない。
ならば映画としての出来はどうなんだ、ということになる。でもねぇ、それ
がよくわからない。
科学物のイメージがほとんどなかった割には、わりと上手くストーリーに入
って行けた気はします。何を言っていることにもなりませんが、例えばNHK
好みのドラマ、なんて印象ですかね。
モノクロシーンの多用に文句も付けず、一応真面目に観ました。
原作の伝えたかったことは、みんな入ってたのかな、てのがつまるところ知
りたいという感覚です。(本を読めばいいじゃないか!って、むしがいいけ
ど、それはない)
 
音楽担当者は、引き出しの多い方のようで、ヨハン・ヨハンソンのような音
や、ミニマル・ミュージックなんかも挟み込んでいました。