休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ドビュッシー・ラヴェル 管弦楽作品集/ジャン・マルティノン 8-1

20211230(メモ了)

DEBUSSYRAVEL ORCHESTRAL WORKS/JEAN MARTINON 8CD 8-1

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【Disc1】ドビュッシー管弦楽曲全集1 (74:13)
 交響詩「海」<1903-05> 9:09/7:04/8:12
 3つの夜想曲<1897-99> 雲 7:37/祭り 6:41/シレーヌ 8:14
    フランス国立放送合唱団
 牧神の午後への前奏曲<1892-94> 10:29
 スコットランド風行進曲 6:23
 英雄的子守唄 4:47
 劇音楽「リア王」 ~ファンファーレ&眠り 1:48/3:10
 <★★★★>
  ジャン・マルティノン指揮
  フランス国立放送管弦楽団
  録音;1973年、パリ、Salle Wagram
  CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group
  /輸入/中古

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音楽だって映画だって、鑑賞は基本気まぐれや衝動的ですが、このセットもの
は更に気まぐれ。先日聴いたマルティノンのグラモフォン録音のフランス音楽
に、明らかに影響を受けたからですね。割り込ませました。冒険じゃない・・・
この録音は日本じゃ確か東芝EMIから出たのです。その頃のことをうっすら覚
えています。どうやら、EMIがエラートに売っぱらっちゃったんだな。そして
エラートはワーナー・ミュージック傘下に入ったもんで、こんなふうなエラー
ト印が付いた奇妙な出方になった、なんてね、そんなことはいいかぁ・・・
ドビュッシー(1862-1918)の小さい曲については知らないのもありそうです
が、総じてこのセットものの中の曲は知っています。
ラヴェル(1875-1937)はともかくとして、ドビュッシーを、こんなふうにま

とめて聴くのは初めてでしょう。

(あぁ、ドビュッシーピアノ曲、さぼってらぁ)

ざぁーっと曲目を眺めると、ラヴェルについては、「マ・メール・ロワ」が全
曲じゃないかも、とか、「序奏とアレグロ」がないとか気になりました。「序
奏とアレグロ」についちゃあ、シカゴ響との録音にあったような記憶があるな
ぁ。ワタシ、持ってなかった。長男が持ってたように記憶している・・・ 

まあ、のんびりいきましょう。

 (「マ・メール・ロワ」はちゃんと全曲でした)

 
【Disc1】ドビュッシー管弦楽曲全集1
マルティノンのドビュッシーの世評が非常に高いのはどうしてなのか、楽しみ
にして聴き始めました。
多分靄がかかったようなムーディな演奏が多い3曲が、いずれもすっきりくっ
きりとした感じで、ムードのために余計な演出はしていない。その辺がセット
ものが出た当時、けっこう新鮮に聴こえたんじゃないかな。
それはまあ、常識的であるワタシ自身の感性のせいでもあるってことなんです
けどね。
ラヴェルについては、ワタシの持論(というほどのもんじゃないのですが)で
は、楽譜の指示通りきちっと演奏すればそれでいいんだということをつい言い
たくなります。(伝記にそんなことが書いてあったかもしれません) そうで
もないクリュイタンス/パリ音楽院管を長らく聴いてきた身としては矛盾して
しまって立場がないけど。(ドビュッシーも実はそうなんじゃないか)
また、そういう理屈を言いたくさせた理由に、この機能重視の放送オケの特質
もあずかったかもしれないね。
楽譜に忠実であることを目指したものと、自由な解釈で楽譜から離れたと言え
ないまでも、まあそれに近いものでは、生じる魅力もすっかり違ったものにな
る、違った意味を持つことになる、なんてことが言えそう・・・
いつもの脱線です。(後で載せるラヴェルを聴いてさらに矛盾してしまいます)
さてさて、妄想が膨らみ、パリ管弦楽団の前身はパリ音楽院管弦楽団なのであ
って、するとラヴェルはクリュイタンス盤に近くなってしまわないのか? いや
いやそんなことはない、パリ管になるときにはメンバーは若返ったし、オケの
コンセプトも「現代的」になることでもあったろうから、パリ音楽院管に似る
などと考えるのは間違っているはずだ・・・ なんてね。
ああそうすると断っておかなきゃならないな。クリュイタンス/パリ音楽院管
ラヴェルはいくつも初体験曲でね、その後にも大きな影響があったのです。
もちろん大好きになりました。「ダフニス」の合唱(合唱団の出来が悪かった)

以外は。合唱・・・そうそう、「夜想曲」の合唱って、「ダフニス」の合唱の

一部にこんなに似てましたっけ・・・ ま、いいや。

 
話が曲ごとのことに行きつきませんでしたが、、、そういうことです。
ワタシのドビュッシーのイメージが少し変わったみたいです、よかった。
ドビュッシー絡みで知られるピアニスト青柳いづみこさんの文章のような説
得力が欲しいところですが、そればっかりはしょうがない。
 
おしまいの3曲(4バンド)は初めて聴きました。
ドビュッシーっぽさはないものの、明るく派手で、意外に好ましかった。
録音が前の超名曲とどうも違った感じもあったな。ブラスの残響が長く美し
かった。これが艶やかな派手さの印象に繋がったんでしょうか。
これらは本人のオーケストレーションなの? どうも違う感じやったなぁ。

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どたばたした、なんともまとまらないスタートになりました。