| 20211229(了) |
カタロニアの吹奏楽作品集

| マヌエル・オルトラ;(1922-2015) |
| ①交響詩『焚き火』(J・レオンによるシンフォニック・バンド編) 8:57 |
| フリオ・ガレータ;(1875-1925) |
| 組曲『エンポールダネサ』(R・L・デ・グリニョンによるシンフォニック・バンド編) 35:31 |
| ②Introduction ③Sardana ④Scherzo ⑤Final |
| ホアン・ルイス・モラレダ;(1943- ) |
| 交響組曲『ティラン・ロ・ブラン』(シンフォニック・バンド編) 16:25 |
| ⑥The King of England's Wedding 2:43 |
| ⑦Defeat and Death of the Great Turk 3:44 |
| ⑧The Betrothal of Tirant and Carmesina 4:09 |
| ⑨Dance and Celebrations of the Great Victory 5:49 |
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バルセロナ・シンフォニック・バンド/指揮:サルバドール・ブロントス 録音:2015年6月、バルセロナ Tot.60:54 CD/Ⓟ&ⓒ 2017 Naxos/ブラスバンド <★★★> |

| ちょっとだけ珍しい選択になりました。 |
| ブラスバンドです。3人とも全く知らない作曲家。 |
| <帯紹介文>から; スペインの自治州カタロニアで活躍する「バルセロナ・シ |
| ンフォニック・バンド(バルセロナ市立吹奏楽団)」は1886年の創設以来、100 |
| 年間に渡り、カタロニアの音楽の歴史と共に進化し、交響楽団が設立される以 |
| 前から、この都市の音楽の普及に貢献してきました。年々レパートリーは拡大 |
| し、地元の作曲家たちの書いた交響曲の多くも、吹奏楽に編曲された形で初演 |
| されています。このアルバムは3曲の世界初演となる作品を収録、どれもが20 |
| 世紀のカタロニア音楽の代表的なサンプルであり、この地の伝統楽器も含んだ |
| 特徴的な響きも楽しむことができます。カタロニアの中世風景を反映させたオ |
| ルトラの「焚き火」、ガレータの作品は、本来なら民族楽器のフラビオルを使 |
| うはずだったのですが、当時の楽団にはこの楽器がなく、とりあえずはピッコ |
| ロで代用し初演を果たしました。この録音では、もちろんフラビオルが使われ |
| ています。楽団員としても活躍したモラレーダの組曲は、中世の騎士の物語を |
| 描いた華やかで壮大な作品・・・ |
| 「どれもが20世紀のカタロニア音楽の代表的なサンプル」とあるのですが、そ |
| れはあまり民族色のことを言っているわけではないようでした。民族色を言う |
| なら3曲目のモラレダでしょうか。それにしてもみな交響詩や交響曲をシンフォ |
| ニック・バンドに編曲したものであり、しかもそれが初演(当然初録音)とい |
| うから、ちょっと考えこんじゃう。 |
| ①の交響詩なんか、オーケストラでいいんじゃないかと思いますがね。カタル |
| ーニャというイメージはないものの、元気いっぱい。とても晴れやかで派手な |
| 曲で、素敵です。脳天気すぎるか・・・ |
| まあこれはこれ、ですかね。 |
| で、これは始めに書いておきましょう。 |
| フラビオルという楽器、極めて耳慣れない。系統としてはオーボエやイングリ |
| ッシュホルンのサウンドとは言えるが、例えばバグパイプとチャルメラ(ない |
| し篳篥<ヒチリキ>)を足して2で割ったみたい。写真で見るとリード楽器っぽい |
| んだけど、これまでオーケストラでは聴いたことがないサウンドです。何度も |
| 聴いたんですけどね、あまりに独特で、まだまだ慣れそうもない。「奇妙」と |
| いうに近いです、ワタシには。 |
| 以降の曲にも出て来ます。音域の違うものが複数出てくるところもあり、短い |
| ながらフラビオルだけでハーモニーを付ける場合もある。 |
| この楽器こそがカタロニアの音なのかも知れません。Wikiでは「地中海の響き |
| で伝統的なお祭りを満たす」などとあり、さらに3つほど他にはない楽器を挙 |
| げている。そういったものの一つということ。 |

(これがフラビオルだそうです、やっぱりリードをくわえてるね)

(これはヒチリキ、ちゃんとリードがあります)
| ②-⑤ これもオーケストラでいいんじゃないか。まあロマン派の音楽やね。 |
| ①の交響詩と違って4楽章あって、性格分けがされていています。ともあれ、 |
| 臆面もなくフラビオルが大活躍する。聴くうちにスペイン風なものが聴き取 |
| れる気がし始めたので、ローカルカラーは3曲目だけではないとはわかりま |
| したが、フラビオルは依然として、、、違和感というか、、、慣れないなぁ。 |
| 祝祭的雰囲気横溢の⑤では、こんなもんなんだろうと諦めてしまいました。 |
| 全体に明るくて大らかな交響曲。 |
| ⑥-⑨ 作曲年代は最も新しい。歴史的ヒーローを扱ってでもいる感じです。 |
| ⑦などちょっとせっかく「春の祭典」ふうなリズムを刻んだりします。新し |
| いのはそこだけ。全体的には尖がったところはなく、⑨に至っては民族色た |
| っぷりの祝祭と踊り。 |
| 作曲の新しいこの曲は案外このブラスバンド版が合っているかもしれないと |
| は言えるな。 |
| 以上、さすがNAXOSではあるとはいえ、ワタシとしましてはやや熱量が乏し |
| い感想文になりました。これには第2集が出ていて、中にモンサルヴァーチ |
| ェの曲が入っているもんだから、ちょっと聴いてみたい気もあります。 |