| 20210826(了) |
映画『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
| リューベン・オストルンド監督//クレス・バング/エリザベス・モス |
| 2017年製作/151分/スウェーデン・独・仏・デンマーク合作/ |
| 原題:The Square/DVDレンタル |
| <★★☆> |

| 時々英語が出てくる。でもここはスウェーデンなんやね。ヨーロッパは英語が |
| 普通に喋れるような教育をしているところが多く、北欧なんかその最たるもの |
| だそうだし。(実は、遠い昔にそれがよくわかる経験をしたのですが、ま、恥 |
| でもあるし、パス) |
| 多分国の管轄下にある美術館。そこの現代美術のチーフ・キュレーターのお |
| 話。仕事にリキが入っていないだけでなく、生活にも少々倦んだ感じの男。な |
| んとなく花形の仕事のように思うんだけど、たいていの物事にエエカゲン。ス |
| ノビズムというか、剝がしにくい差別意識というか、そんなものにも結構支配 |
| されている。あとのほうでわかるが、可愛い娘が二人いて同居している。カミ |
| サンのことは、まったく説明がなかったと思う。 |
| キュレーターとしてというか、お仕事としては、タイトルの「ザ・スクエア 思 |
| いやりの聖域 云々」という、なんだかよくわからん、凡庸なようなアイデアを |
| 実施することになる。 |
| ある時、謀られてまんまと掏られる。財布と携帯とカフスボタン。スマホには |
| GPS機能があって、それがどの建物にあるかまではわかり、ある部下と共謀し、 |
| 建物の全戸に「返さないと・・・」という悪意はないとはいえ脅迫状を配布す |
| る。その結果、トバッチリを食ってしまった少年が、必死に食い下がる・・・ |
| 等々、エエカゲンな管理や対応から窮地に追い込まれる事件が次から次へと |
| 起きる。 |
| おしまいのほうで気取ったパーティに、猿人のような人間(多分特殊な演技 |
| の専門家かなにかで異常にウマイ)が出てくる余興がある。おりしも、バカ |
| な部下の企画でもってSNS上で大炎上し、セクションの長として進退問題に |
| 発展している。どうもこの余興、猛烈に意味ありげながら、ワタシには意味 |
| が分からなくて、ひっかかったまんまなんですが、ま、いいや。 |
| そうそう、物乞いが随分出て来ました。冬でなかったからいいようなものの、 |
| 寒い時期はどうしているんだろう。ちゃんと屋根のある所で過ごせるのかね |
| ぇ。というか、、、スウェーデンに物乞いがこんなにいるとは思わなかった。 |
| 本当だとして、主に移民なんだろうか。そうでもないように見えた。 |
| この男のアイデアである「スクエア」に紐づく「思いやり」を自身が少し取 |
|
り戻し、始めに書いた少年の件は、回収されそうになるんだが、結局は果た されない。 |
| SNSでの炎上事件で引責辞任をする。キュレーターにとって、あまりすっき |
| りとは終らない。観ているこっちは、ある程度の予定調和を感じるものの、 |
| 彼のジタバタ感を除けば、とりつくろわれた世界ばかリ見せられた感じで、 |
| 後味はやはりスッキリとはしない。もっとも、その辺が主眼かもね。 |
| 2017年のカンヌのパルムドール受賞。「女は2度決断する」の年(2018年) |
| の、ゴールデングローブ賞やオスカーの外国映画賞の候補だったとある。 |
| 音楽は誰なのか載っていません。男一人か二人のアカペラが主で、恐らく多 |
| 重録音もやりつつの個性が強い(灰汁が強い)音楽。ワタシは好きではあり |
| ませんが、意図の感じられるものでした。 |