冷戦下のポーランドで恋に落ち、時代に引き裂かれたピアニストと歌手
20210723(了) |
映画『COLD WAR あの歌、二つの心』
パベウ・パブリコフスキ監督//ヨアンナ・クーリグ/トマシュ・コット |
2018年製作/88分/G/ポーランド・英・仏合作/原題:Zimna wojna/ |
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<★★★> |
<映画.com解説>から;・・・冷戦下の1950年代、東側と西側の間で揺れ動き、 |
時代に翻弄される恋人たちの姿を、美しいモノクロ映像と名歌で描き出したラブ |
ストーリー。・・・ポーランドの音楽舞踏学校で出会ったピアニストのヴィクト |
ルと歌手志望のズーラは愛し合うようになるが、ヴィクトルは政府に監視される |
ようになり、パリへと亡命する。夢をかなえて歌手になったズーラは、公演活動 |
で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会。パリで一緒に暮らすが、や |
がてポーランドに戻ることに。ヴィクトルも彼女の後を追ってポーランドへ戻る |
のだが・・・。 |
ほとんど始めに出てくる歌の歌詞が、“COLD WAR 2つの心、4つの瞳”と歌われ |
るので、その辺からいただいての邦題らしい。 |
もっと象徴的な歌詞がやはり始めにあって、 「わたしは領土とは結婚しないの、わたしは仲間と結婚するの」 |
という出だしだった。こっちのほうが近かったかもね。まあ余計なお世話です。 |
戦後すぐ、戦犯的な面も濃かったポーランドは、即、冷戦の真っ只中に放り込ま |
れる。民主化などまだまだ遠い、そんな1949年頃から物語は始まります。 |
男は民族芸能の団体側のスカウト(ピアニスト、指揮者)、女はそれに応募して |
きた訳あり歌手&ダンサー。 |
愛しあう二人の行く末は、まさに波乱万丈で、解説にあるだけではおさまらない、 |
いくつもの別れと再会の繰り返しの歴史。 |
音楽に関係したことがほとんどで、その中にはジャズ系のものが多い。モダンジ |
ャズ。それがちょっと気に入りました。 |
特に、この映画全体のメインテーマと言える歌が、パリでだったか、まさかのジ |
ャズチューンとして歌われた時は、ちょっと驚いた。 |
クラブではビリー・ホリデーの歌声(レコードによる)がちらっときこえた時も あった。(これは時代としては当たり前かもしれないけれど)。 |
でもねぇ、これはラブストーリーもラブストーリー、完全に純愛ものだったので |
す。そして実はもうひとつあるんですね、それは祖国愛。後者は最後にならない |
とわからないんだけれど、これらがセットになっているんじゃなきゃいけないと、 |
1964年に、なんだか付け足したような感じになっちゃった。 |
「わたしは領土とは結婚しないの」という歌詞とはちょっと矛盾するかもしれな |
いものの、通じるかもと思った。それでも、“領土”と国は違うかぁ、、、 |
エンドタイトル時にバッハの「ゴルトベルク変奏曲」が流れました。浄化作用の |
ような面があるものの、超耳タコ曲。意味深な最後には合ってたのかもしれませ |
ん。ワタシは否定的。バッハ苦手人間だからということもありますが、安直に過 |
ぎると思った。バッハ好き人間はそうは思わないってことになるかな・・・ |
モノクロの画面て、存外いいもんですね。 |
オリンピック競技のゴルフを観ていました。3日目のおしまい近く。
松山英樹、がんばってます。しかし暑そう・・・
まあ全員プロやけど、世界35ヵ国から参加してるんだから、野球より
はよほどオリンピック向きかもね。
ワタシは年2の同窓会ゴルフが8月に決まったので、ぼちぼち少し打っ
ておかないといけないころ合いになってきました。雨は絶対嫌だけど、
カンカン照りも、どうもなぁ、ジジババにはきつい。女性の参加がある
かどうかはまだ知りませんが。
陽が少し陰ってきました。柴犬娘とそろそろ散歩に出ます。