20200930(了)
カール・シューリヒト/
ザ・コンサートホール・レコーディングズ
<3-3>
<Disc 7> |
モーツァルト:交響曲第38番、第40番、第41番(Paris Opera Orchestra) |
1963年&1964年9月/パリ 74:50 |
<Disc 8> |
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第1〜4番(Z'rich Baroque Ensemble) |
1966年5月/チューリッヒ 60:42 |
<Disc 9> |
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第5番・6番(Z'rich) |
1966年5月/チューリッヒ |
ウェーバー:オベロン序曲、ニコライ:ウィンザーの陽気な女房たち(SWR ) |
1962年9月/バーデン=バーデン Tot.56:43 |
<Disc 10> |
メンデルスゾーン:真夏の夜の夢(Bavarian)、 |
1960年/ミュンヒェン |
フィンガルの洞窟(SDR)、美しきメルジーネの物語、リュイ・ブラス(SWR) |
1960年/シュトゥットゥガルト&1962年/バーデン=バーデン |
CD/10枚組/クラシック/Ⓟ&ⓒ 2003 SilverOak Musuc/Scribendum/輸入中古 |
*SDR; シュトゥットゥガルト放送交響楽団 |
*SWR; 南西ドイツ放送交響楽団 バーデン=バーデン |
現在両者は統合され バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団 |
*Bavarian; バイエルン放送交響楽団 |
<Disc 7> |
モーツァルト。オケはパリ・オペラ座管。ベートーヴェンの交響曲全集は |
パリ音楽院管。なんでパリなのかな。一度はベートーヴェン、一通り聴 |
いてみたかった気もします。 |
録音は「プラハ」が63年、40番と「ジュピター」が64年。音はやはり |
あとのほうがいいのだが、演奏は「プラハ」が断然いい。というか、テンポの |
弄りも少しあるけれど、なにより気持ちの入り方違う。(いや、やはり嵌り 方かな) |
実はもともと一緒に録音された36番「リンツ」の熱気がワタシ結構好きだ |
ったのです。ちょっとバランスを崩しているところがあるからか、世評は |
「プラハ」には叶わないけれど、やっぱり「リンツ」も入れてほしかった。 |
この2曲に比べると、40番・41番は妙に落ち着いちゃってて、いわば |
‘普通’の演奏。シューリヒトにしてはおとなし過ぎだね。それに40・41 |
はもともとあまり好きなほうじゃないのです。へそ曲がりかも。35・36・ |
38・39(39はシューリヒトに録音があるかどうかは知りません)なんかのほうがず っと気に入ってます。35番は確かメジャー(ロンドン/DECCA)にウィー |
ン・フィルとスタジオ録音してましたっけね。 |
<Disc 8> |
超のつく有名曲ながら、一曲を除いて、聴きたいと思うことがついぞない |
協奏曲集。 |
録音がこの中では最も新しいことと、流れのあるいい演奏であることで、 |
聴き映えがするとは思うのですが、特別な感興はありません。一曲を除い |
てというのは4番で、編成も5番と同様、フルートが入って小さく、典雅 |
で小気味いいのが昔から好きなのです。これも普通にいい演奏だったと思 |
います。 |
<Disc 9> |
5番6番も〈Disc8〉と同じ印象で、特に変わりません。 |
ここではウェーバーの2曲ということになりますね。うち、「オベロン」は |
聴き馴染んで好きな曲ですが、「ウィンザーの陽気な女房たち」同様、流 |
れはあるので悪くはないですが、それ以上でもないというところでしょう |
か。 |
<Disc 10> |
「真夏の夜の夢」もこんなセットものじゃなきゃまず聴くことはない音楽 |
なので、いくらか懐かしかったですね。聴いたこともあるはずの演奏。オ |
ケもいいので、まあまあの演奏じゃないでしょうか。いい録音なら評価も |
伴ったかもしれない。 |
「フィンガルの洞窟」は、もっとアンサンブルの整った演奏でよく聴いた |
曲なもんだから、この演奏、録音では魅力薄。 |
「美しきメルジーネの物語」はタイトルすら忘れてしまっています。まあ |
まあロマンティックな、メンデルスゾーンらしさのある曲。「ルイ・ブラ |
ス」は曲名を知っているだけ。メルジーネと情況は似たようなもの。 |
幾度かづつ聴き終わってみて、結局は世評通りになってしまったなぁとい |
う感想です。 |
ブルックナーの7番、ヨハン・シュトラウス2世、ブラームスの4番、モーツ |
ァルトの38番・・・ プラスするなら、ワーグナーの1枚かなぁ。音さえ |
もうちょっとだけ良ければ、シューマンの3番も本当は加えたい。 |