休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『ゾンビの中心で、愛をさけぶ』

ゾンビものにもいろんなヴァリエーションがなきゃね!
というか、あるもんやね・・・

20200225(了)
映画『ゾンビの中心で、愛をさけぶ』

  アントニオ・トゥーブレン監督・音楽//ゾーイ・タッパー/エド
  スペリーエス

       2018年製作/95分/デンマーク・スウェーデン合作/原題:Zoo/DVDレンタル
  <★★★△>

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(映画.com.解説から) 突如として訪れた世界の終わりによって愛を再
燃させていく倦怠期夫婦を描いた北欧発の異色のゾンビ映画。カレンと
ジョンの夫婦は倦怠期で、結婚生活は崩壊寸前に陥っていた。そんなあ
る日、人間がソンビ化する伝染病が蔓延し、街はゾンビだらけになって
しまう。カレンとジョンは感染を避けるためマンションの部屋に閉じこ
もり、救助を待つことに。しかし状況は悪化する一方で、ゾンビのみな
らず強盗や怪しい生存者たちが夫婦に襲いかかる。突如として訪れたサ
バイバル生活に刺激され、冷え切っていた2人の愛は再燃しはじめ・・・

 

見慣れているのは残酷この上ないものだけれど、ここでは「蔓延」とい
うような集団で目が白かったりよろけそうなゾンビがぞろぞろいる状態
はまったく見せない。状況説明だけで済ませている。でも十分わかる。

妊娠中に子どもを失ったことがきっかけとなって、夫婦の関係が怪しく
なってしまっているのもそう。あと一言で別れるという段階。
それがゾンビ化の蔓延のとんでもなく急な進捗で孤立。かろうじて首の
皮一枚でつながった夫婦だが、なんとか夫婦としてこの状況に対処し始
める。彼らは部屋からは少しは出るが、食料品を盗む(調達、確保する)
ために、住人のいなくなった部屋に入りに行くぐらい。
だいたい解説通りやね。
おしかける生存者との虚々実々や、強盗に対する対処は、なるほど!
です。
観ていて居心地悪いのは、覚醒剤が出て来すぎであることかなぁ。

 

言葉が英語なもんだから、観ている間中、一体どこ製なんだろうと時々
考えましたね。南半球かとも考えましたが、違った。
デンマークスウェーデンの合作ということだからか、脚本や監督のカ
ラーなのか、お国変わればアメリカ製(けっこういろいろ観ちゃってま
す)とこんなに違ってしまうものなのかと驚くほど。面白いシチュエイ
ション設定です。
そして、面白さは、コメディのおかしみに近いですかね。
ポスターはいいものの、この原題じゃあ「なんのこっちゃ?」。その点
邦題は他人のふんどしであっても利いていて、ゾンビに取り囲まれて取
り戻しかけた夫婦愛はどうなるんだ!てなもんで、これはうまいんじゃ
ないか。

 

音楽ですが、監督自身が脚本と共に音楽の担当になっている。出演こそ
していないものの、俳優さんでもあるんで、まるでイーストウッド・・・
電子音楽系の、地味に付けたものでした。通奏低音ふうだけれど、なか
なか立派なものだったようです。(音楽だけ聴いてみたい気もしますが、

サントラは出てないでしょうネ)