休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ドリス・デイ&アンドレ・プレヴィン/デュエット

20200205(了)
ドリス・デイアンドレ・プレヴィン/デュエット

  ドリス・デイ(vo)
  アンドレ・プレヴィン(p)
  レッド・ミッチェル(b)
  フランク・キャップ(ds)
  録音:1961年12月、ハリウッド
  CD/2014年/ジャズ/ソニーミュージックジャパン/邦盤
  <★★★△>

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なぜ「デュエット」? 歌とピアノ伴奏かとはじめは思いました。

ドリス・デイ 1922年4月3日 - 2019年5月13日、アメリカ合衆国の女
優・歌手。オハイオ州シンシナティ出身。本名Doris Mary Ann Kappel-
hoff(ドリス・ メアリー・アン・フォン・カッペルホフ)。ドイツ系。
アンドレ・プレヴィン 1929年4月6日 - 2019年2月28日、指揮者、ク
ラシック音楽・映画音楽・ジャズのピアニスト、作曲家。出生名は、ド
イツ名でアンドレアス・ルートヴィヒ・プリヴィン(Andreas Ludwig

Priwin)。ルートヴィッヒ!

 

去年亡くなったお二人です。デイはオフクロより一歳半上。録音当時は
39歳。ドイツ系だというのは知りませんでした。(関係ないけど、トラ
ンプさんもドイツ系・・・)

このアルバムのメモを取っている最中に、プレヴィンはダイナ・ショア
との録音がうまくいったので、味をしめてドリス・デイとの録音を企画
したんじゃないかと書いてあるのを見つけた。なおかつベた褒め。
ワタクシメは、でもはっきり言って、オケ伴のほうがいいです。
プレヴィンのトリオは特にスインギーにやろうというスタイルではなく、
ジャズっぽく頑張っているドリス・デイの歌い方にしっかり寄り添って
いるだけというぐらいの感じ。
まあジャズっぽくないという言い方は、よくないかもしれない。そもそ
もジャズっぽい歌唱とそうでない歌唱の線引きなんぞ、考えて見りゃあ
厄介。
てことで、、、スインギーさはないが、ジャズピアノトリオが共演して
いるからこれはこれで、十分ジャズだと言っていいんだろうな。
プレヴィンのトリオは、、、聴く人が聴けばうまいと言うかもしれない
がワタシにゃ特色は乏しい。ピッタリ合わせたきれいな伴奏。

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役者でもあったローズマリー・クルーニーだとかジュリー・ロンドン
とか、ジャズともポップスとも言えるような大歌手の正確な音程による
歌唱と同様で、ドリス・デイもとても丁寧で正確な歌唱。
当たり前なのかもしれないけれど、その正確さに妙に感心してしまうの
です。そして可愛さ、コケティッシュさが大人になった・・・。
ほとんどがバラード。⑨のみミディアムテンポ(コミカルなワルツ)。
大半しっとり歌われるが、湿気が少ないというか、べたべたした感じが
ない。まあ、もともと健康的なキャラだけどね。

 

ダイナ・ショアは超有名な歌(「青いカナリア」)があることと、彼女
の名が冠せられた米国の女子プロゴルフの知られた大会(メジャー!)
があることぐらいしか知らないので、プレヴィンのバックで歌っている
もの、ちょっと聴いてみたくなりました。


デイのセットもの(第2集だったか)を義弟に頼み、オフクロのオーデ
ィオセットに入れてもらったら、喜んでましたね。義弟氏の好みったら、
オーソドックスなクラシックばかりだったから。

 

このアルバムの前に車中で聴いていたのが、ジュニア・マンス・トリオ
の名盤と言われる『Junior』。
あまりに素晴らしくて、ずっと流しっぱなしでした。
それに比べると、ここでのプレヴィンは、そしてデイも、例えば「出汁」
がちゃんと出ていない‘お汁’とでもいう感じでした。徐々に慣れつつある
ような段階なんだけど・・・ダイナ・ショアは、、、慌てる必要はなさ
そうだな。