休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ハイフェッツ プレイズ 偉大なヴァイオリン協奏曲集(6-6)

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~20190827
Jasha Heifetz plays Great Violin Concertos

ハイフェッツ プレイズ 偉大なヴァイオリン協奏曲集(6CD)

〈CD6-6〉72:39
(14)グラズノフ/ヴァイオリン協奏曲 Op.82
     3:59/3:24/6:04/5:29
     RCAビクター交響楽団/ウォルター・ヘンドル     (1963)

     <★★★☆>
(15)ブラームス/二重協奏曲 Op.102
     14:46/6:49/7:43
     RCAビクター交響楽団/A・ウォーレンスタイン指揮/
     G・ピアテゴルスキー(cello)            (1960)

     <★★★△>
(16)J・S・バッハ/2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043
     3:45/6:04/4:46
     ロンドン新交響楽団/マルコム・サージェント
     E・フリードマン(vln.)              (1961)

     <★★★△>
(17)ヴィヴァルディ/ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 RV.547
     4:14/2:25/3:11
     室内管弦楽団 /G・ピアテゴルスキー(cello)     (1964)

     <★★★>

  2010年/CD6枚組/クラシック/協奏曲/RCA/SonyMusic/輸入盤/中古屋

 

<CD6-6>

セットものの最終回です。


(14)久々という感覚のグラズノフです。
甘ったるい音楽ですが、オーケストレーションがうまい。ワタシやっぱりグ
ラズノフ好きですね。戦争前後あたりのハリウッド映画の音楽みたい。
第一楽章と第四楽章で、ちらっとコルンゴルトの映画音楽でこんなのがあっ
たような気がしたし、第四楽章のファンファーレのようなフレーズもどこか
で聞いたような・・・
ただし、ヘンドル/RCAビクター響は物足りない。朗々ワンワン鳴らしてくれ
ればなぁ。まあ年代のわりに録音がいまいちだったことが響いたかも。この
寄せ集めオケは決してヘタクソではないはずなのに。

 

(15)ワタシの持つイメージとは少し違った二重協奏曲でした。なにがどう
違うのか上手く言えない。上記と違ってオケも音もよく、重々しさなどいたっ
てオーソドックス。でもその重々しさが、いわばちょっと行き過ぎていて、ド
ローンとした感じとでもいうところでしょうか。
ちょっと惜しい。ワタシの好みではなかったということでいいと思います。
ヴァイオリンのみならず、ピアテゴルスキーの太く大人っぽい感じのチェロも
とてもよかった。

 

(16)いつごろからだったかよく覚えていないのですが、バッハを聴きたいと
思わなくなっちゃって今に至っていますので、言えることはほとんどありませ
ん。でも、、、あえて言うなら、きっちりと奏され、流れもあって、音質も良
好だったから、“超普通”かな。

 

(17)最後はヴィヴァルディ。大バッハより更に疎遠な作曲家です。
演奏のタイプはちょい古めだけど、これもうんと普通という感じでしたね。
64年録音というともうステレオ初期じゃない。なのにモノーラルの終わりごろ
からステレオ初期にかけて、フィリップスから膨大な量の録音を残したイ・ム
ジチの音に負けている感じ。この団体を中心にいろいろヴィヴァルディは聴き
ました。もちろんLPで。アーヨのソロも含めて、もっともっと明るい音色でね、、、
どうでもいいことですね。
聴きたい音楽ではありませんでした。    

 

(締めくくりに、WIKIから)
ハイフェッツロシア帝国領ヴィリナ (現リトアニア領ヴィリニュス) にユ
ダヤ人として生まれた。日本ではHeifetzという綴りをドイツ語風に読んでハ
イフェッツと表記することが定着しているが、もとはヘブライ語のחפץ(ヘフ
ェツ。「喜び」を意味する)に由来するイディッシュ語の苗字であり、ヘイ
フェツと発音される。
・・・
1917年にはカーネギー・ホールでアメリカデビューを果たす。同年のロシア
革命を避けるため、そのままアメリカ在住の道を選び、1925年にアメリカの
市民権を得た。そんな時代を経て、世界中を演奏旅行しながら多数の録音も
行う演奏活動を長く続けることとなる。音楽のみならず興味を持ったことに
対する極度の完璧主義と、アスペルガー症候群と思われる潔癖性癖の持ち主
だったが、現在ではその早期に完成された演奏スタイルと音楽に対する哲学
的造詣の深さからも、高度な精神活動を営む高知能者ギフテッドであったこ
とが指摘される。1958年から南カリフォルニア大学で後進の指導をする。
1972年に演奏活動から退いた・・・

 

アスペルガー症候群」とか「ギフテッド」とかいうのにハッとしました。
ほかにも面白かったのは・・・
シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲、依頼されたが断りあとで後悔した
パガニーニの演奏や録音が非常に少ないんだが、理由は遂に不明だった
・テンポの速さも、一応解釈の結果だったらしい
WIKIの伝記的部分を読んだ後では、付き合いやすい人ではなかったのはか
なり確か。決して傲慢の勝った性格という方ではなかったらしいとも思え
ましたね。わからないけど。
シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲はやらなかったとはいえ、ほかにも新
しい曲はいろいろ演られたんだろうな。聴けるものなら聴いてみたい気もす
る。