休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

ルイジ・ノーノ;管弦楽曲集&室内楽曲

f:id:kikuy1113:20190801143321j:plain

20190720(了)
Nono: Orchestral Works & Chamber Music
 
(1)Due espressioni (1953)              〈12:06〉
       SWF Symphony Orchestra Baden-Baden//Hans Rosbaud
(2)A Carlo Scarpa, architetto, ai suoi infiniti possibili (1984)  
      per orchestra in microintervalli         〈10:05〉
    (オーケストラのための『無限の可能性を有した建築家、カルロ・スカルパに』)
       SWF Symphony Orchestra Baden-Baden//Michael Gielen
(3)Fragmente - Stille, an Diotima (1979-1980)  
     for string quartet                〈27:14〉
    (弦楽四重奏のための『断片-静寂、ディオティーマへ』)
       The Moscow String Quartet
(4)Post-Prae-Ludium No. 3 Babarr (1987)  
       for tuba and live electronics          〈13:17〉
    (テューバとライヴ・エレクトロニクスのための『後・前奏曲』)
       Experimentalstudio of the Heinrich-Strobel-Foundation
       of the SWF Freiburg
 
   CD/現代音楽/Ⓟ&ⓒ MMXI Essential Media Group LLC/輸入

   (1)<★★★☆>、(2)(3)<★★★★>、(4)<★★★>

 
ルイジ・ノーノのオーケストラ作品と室内楽のアルバムを手に入れてみました。
輸入盤で、この会社の宣伝ビラ(こういうのもあるよ、というやつ)みたいな
のがついているだけ。もともとbrilliant のような廉価盤のレーベル
なのかも。どちらの指揮者がどの曲を指揮しているのがわからない、ワタシが
勝手にロスバウトとギーレンの名を書いてある順に当てはめただけです。本当
は不明。録音時期も出た時期も不明。そっけない。
(1)(2)はフライブルクにある南西ドイツ放送交響楽団(バーデン・バーデン)。
(4)は同放送局内のスタジオでの製作ということなんでしょう。
録音は(4)だけはピンとこなかったものの、(1)~(3)はいずれもとても
よかったように思いました。
 
(1)の邦題はわかりません。ともにイタリア語でしょうね。ほんのちょっと
だけ調べてみたところ、「二つの表現」ぐらいの意でしょうか。
しんねりとして極めて繊細な曲調。冷たい弦の感触がそのまんま曲の印象。
徐々に徐々に音が大きくなってくるんだけれど、結局盛り上がったという感触
はもたないまま終わってしまった。「Due」の意味は色々あって分からない。
好きな音色です。
 
(2)建築家にインスパイアされた曲なんでしょう。
この曲は好きとかにが手とかいう前に、とても異色。弦を叩く奏法、コル・レー
ニョと言ったか、がずーっと続く。ヴァイオリンからコントラバスまで、軽めの
ものからズンと響く(といってはものまでを、たぶん様々に組み合わせる。アイ
デアに拘りとおした感じの楽曲。音の録り方にもかなり工夫があるように思う。
 
(3)これは弦楽四重奏だけなんですね。
連想したものがありまして、『2001年;宇宙の旅』で使われたリゲティの曲に、
こんなふうに聞こえるところがありました。
だから、けっして目新しいとは思わないが、でも弦楽四重奏で細かく刻んで
出す音が・・・こんなに素敵に聞こえるとは思わなかった。
 
(4)最後は‘テューバとライヴ・エレクトロニクスのための’ですって。
例えば、水中探査の効果音、などというような、単色めいた浮遊感のある音。
ライブだからか、咳払いが何度かはっきり聞こえた。まあ咳払いは別にかまわ
ないんだけれど、とにかく聴いていて特に楽しいとか、オモロイとか、聴き続
けていたいとか思えるもんじゃなかった。けっしてうるさいものではなかった

んですけどね。

 

仕事場の同僚の方のお孫さんが、東京の高校でもってブラスバンドクラブ
に入っていて、やっているのがチューバ。このお孫さんというのが女の子
でして、ならば珍しいと、会話が弾みました。背は170センチ台なので、
今なら女性としては普通よりはちょっと大きめでしょうか。
楽器が大きくて、本人がかなり隠れてしまうのが難点なんて言ってました
ね。もっとも、顔が見えたって、吹いている時は唇というより、口の周り
までマウスピースですっぽり隠れてしまうわけだから、どうしようもこう
しようも、楽器のありよう同様、花形ではなく縁の下の力持ち的なのは
しょうがない。でも、飽きずにやってほしいな・・・
同僚氏はずーっと、スマホの待ち受け画面にしておられます。ときどき見
せてくれる。彼女、なかなかかわいい。

 

パソコンが苦手なワタシには、全く勝手がわからないままです。続くかなぁ。