休みには中古屋のはしごⅢ

基本音楽鑑賞のつもり。ほかに映画・本・日記的なもの・ペットなど。

映画『アルプススタンドのはしのほう』

20220401(金)

映画『アルプススタンドのはしのほう』

  城定秀夫監督//小野莉奈/平井亜門/西本まりん/中村守里
  2020年製作/75分/日本/DVDレンタル
  <★★★★>

「第63回全国高等学校演劇大会で最優秀賞に輝いた、兵庫県東播磨
高等学校演劇部による戯曲が原作の青春ドラマ」
 
野球なんぞよく知らない高校3年の女子二人が、夏休みの中のある日、さ
る球場のアルプススタンドの端の方で、自校と強豪校が対戦しているのを
観ている。一応かり出されてらしく、ほぼいやいや。下のほうではブラス
バンドを中心に自校や地元の観客が応援中。
観ているといっても観戦になってるんだか、野球のルールなんてまるで知
らない二人。トンチンカンな会話をしている。二人には一番初めに鬱屈が
あるらしいことが紹介されている・・・
そこへ色白の女の子が一人、席にすわらずスタンドのてっぺんに立って観
始め、次にその子を意識しているらしい男子が、先の二人の近くに着席。
女子二人のうち一人は鬱屈が隠せないまま、勉強や成績や受験の話、クラ

ブ活動に関する話、自分たちや知り合いたちの恋のさや当ての話・・・こ

れらが青春ということなの? と言いつつ。男子のほうは女子3人を意識し

つつ、会話のチャンスをうかがっている。

 
茶道部顧問の男性教師が、道化的に何度か出てきて、応援を鼓舞する。
彼を除くと、この4人とブラスバンドの女性リーダーぐらいにしかセリフ
らしいセリフがない。
試合に出ている選手のことが話題になる。多くの女子の憧れの的らしいピ
ッチャーや、レギュラーになれないくせにやたら頑張るヤツのことなど。
彼女らの鬱屈や片想いなどと、どうやら結びついているらしい。

場所は一塁側最奥のアルプススタンドの端っこ。大半ここだけ。彼らの会

話だけといってもいい特異なシチュエーション映画。

 
野球自体は一切見えない。音だけ。試合の状況は彼らの会話や場内放送、
観客の反応などで大体わかるようになっている。
ホームベースなど、あまりに遠いので(というか、ここはどうやら甲子園
なんやね、そりゃ遠いわ!)よく見えないというのもあるんだけれど、女
の子たちの野球に関する知識があまりにお寒いもんだから、試合の状況は

わかりづらい。それが笑いの種にも、青春の会話のいい味付けにもなって

いるよう。

 
ワタシなんざ、野球じゃないスポーツ部だったし、もてずにおくてもいい
ところだったから、女の子と気軽に喋りあうなんてことは、うんと少なか

った。(そのせいか、大学でたいへん苦労した・・・なんてね、関係あり

ません) 

そんなもんで、こういう会話だけでもうらやましいという気持ちが湧いた
りしましたが、とにかく、彼らは、「中心的な存在でない、活躍できなき
ゃ意味がない、なんてことがしんどくってしょうがない」。
多分こういう視野の狭さも青春の大きな部分。
 
野球に興味のないコと野球の話をするのが大変、とかいう感想もあるけれ
ど、結局のところ、ここでの会話(の感じ)について行くのがたいへんで
した。切実さは伴わなかったのですが、懐かしい気持ちは覚えましたね。
もう遠い昔のことで、、、記憶からすっかり水分が抜けてしまったみたい。
こんなこと言ったら、子どもたちは笑うだろうな。でも、機会があったら
喋ってもいい(てなこと思ってんだが、そのシチュエーションは多分ない)。
 
おしまいに、みなもう社会人になってから、こんなことがありましたとい

うような後日談がくっついていました・・・多分、オリジナルの脚本には

なかったんじゃないかしらん。

 
現実ではちょうどこの4月1日から、18才で一応「成人」ということにな
ったんでした。ニュース番組では、「大人になるということは・・・」など

と訓をたれられている新大学生、高卒で就職したひとたちなどが映っていま

した。

その後はウクライナ侵攻のニュースにかき消されて、ネタになったところに

出くわさない。

「正論」では 心は癒せない

「日曜に想う」5/1朝日朝刊
アンナ・ネトレプコ(超有名ソプラノ)の名も、指揮者ワレリー・ゲルギエフのこと
らしいかたのことも出て来ました。
やはり音楽ものの吉田純子さんなのね。
おかしな編集委員である斎藤純子さんと名が同じ・・・

  

言っておられることはなんとなくわかったと思う。
千羽鶴を「善意の押し付け」「自己満足」などと非難した人は、たぶん自分のこと
をわかっておられないだろうし、例えば太平洋戦争の最中には、案外「非国民」な
んて言葉をさんざん使ったんじゃないかと、、、ま、これは妄想として・・・

ともあれ、どうだろう、、、この記事のもとになっている論点や論議は、ことウク

ライナを前にした場合、まだいささか早いんじゃないでしょうか。

 
プーチン大統領は5月9日の「戦勝記念日」に向けてだろう、「戦勝」なんだから、
今やっていることも「特殊作戦」ではなく「戦争」と呼ぼうと言い出すんじゃないか、
と言われている。わかりゃしない。言い出したのはフランスの記者だか新聞だかじゃ
なかったかな。ご本人が言ったわけじゃないけれど、いかにももっともらしい。
でももしそうなら、NATO側にもロシア側にも態度や対応に変化が出て来そうな気
がしますな。
 
さてさて、伊福部昭と彼が書いた『ゴジラ』の音楽のことも書かれていました。
ゴジラ』というのは、拡大解釈しても、(せいぜい)米国の核実験の産物であるこ
とと、それへの反対の意志をこめて書かれた音楽だろう思うのだが、ここではもう一
歩進めて、「祈りの象徴である弦の響きで書いた・・・」などと、うんと具体的な意
味を付与しておられる。(確かに弦のメロディ)

そうなんでしょうかねぇ。ワタシには、「この感じの」スペクタクルだということや、

「こんな感じの」ドラマの進み方であるというだけであって、ピンときません。もと

もと鈍重な感じで迫るこの音楽は好きではないということもあるんですけどね。
結論部分には特にぶつけたい異論も反対もありません。

 

こんなのもありました。知りませんでした。

プーチンのやり方が臭うように書かれている。

分かったからって、何か臭ったって、どうしようもない。

で、ゴジラを受けて、茶化すことにしました・・・

 

ドビュッシー・ラヴェル 管弦楽作品集/ジャン・マルティノン 8-8

20220221(了)

DEBUSSYRAVEL ORCHESTRAL WORKS/JEAN MARTINON 8CD 8-8

【Disc8】ラヴェル管弦楽曲集4ー4 (52:05)

 左手のためのピアノ協奏曲 8:22/5:03/5:01
 ピアノ協奏曲ト長調 8:33/10:56/4:04
   ピアノ:アルド・チッコリーニ
 ツィガーヌ 9:53
   ヴァイオリン:イツァーク・パールマン
   <★★★☆>
  ジャン・マルティノン指揮
  パリ管弦楽団
  録音;1974年、パリ、Salle Wagram
 
  CD/クラシック/管弦楽/8枚組/Ⓟ1974・1975 EMI ⓒ2012 Warner Music Group
  /輸入/中古

 

このセットものの最後はやはりなじみ深い協奏曲3曲です。
 

左手のためのピアノ協奏曲

まだうんと若いころは、これが左手だけで弾かれているなんて信じられなか

った。一体どうやって・・・なんて思ったものです。ペダル込みの猛烈な技

巧!

ラテンのフレーヴァーだとは思うが、どこだとは言えない。ラヴェルとして
はドラマティックでかなり大仰な曲想。だったら、オケに対して左手だけの
ピアノソロは負けちまうだろうと思えるのに、実際はそうじゃない。
ただ、ここではちょっと印象が違う。オケのちょっとおどろおどろしいサウ
ンドに負けないような、録音上のバランスを選んでいる、まあつまりピアノ

の音像を大きめにしているということだ。コンチェルトの録音では当たり前

のこと。

でも、このCDではオケもCDもどちらもちょっと大きすぎる(殆ど物々しいに
近い)ような気がする。ワタシの聴きたい繊細さが乏しい・・・そういう面
があるのもわかるんだけど。各パートはわかりよく録られているよう。オケ
の編成を大きくしているんだろうか。
ワタシとしては、新鮮というより、珍しい、かしらん。いくつも聴いてきた
つもりなんだけどなぁ。
 

ピアノ協奏曲ト長調 

「左手」と似た印象です。つけ加えるなら、オケがちょっと締まらないよう

であることと、これ、言ってしまっちゃまずいかもしれないが、チッコリー
ニのピアノソロがそれ以上に、ピリッとしない。味やセンスがない、あるい
は技術的に物足りない・・・ 「左手」と似た、とはじめに書いたとおり。
実際はどこがまずい、とはっきり言えない、、、好きな曲だから、もっとち
ゃんと言えないといけないんだけど。
音の取り方、つまり録音のせいということもあり得る。
第2楽章はその点あまり問題がない。この楽章の後ろのほうの曲調(あくま
で曲調)は、映画華麗なる賭けで、M・ルグランが上手く使ったんじゃ
ないかと、ワタシは前々から思っています。(どうでもいい話)
 

ツィガーヌ

Tzigane(Rapsodie de concert pour violin et orchestre)

 Lento、quasi cadenza-Moderato
オケパートをこんなにちゃんと聴いたのは初めてかも・・・
もろにラテンフレイバーの有名曲。もっともワタシは好きな曲というわけで
はありません。
パールマンのヴァイオリンはちょっと乾いた音で録られていますね。リアル
な音と演奏です。
 
ということで、マルティノンの8枚組、聴き終わり。
ラヴェルよりドビュッシーのほうが評価が高かったというのは、少しだけわ
かったような気がします。
生真面目な演奏が、ドビュッシーのほうにぴったり合っちゃった。
それくらいの違いだと思います。

 

アップが少し遅れてしまいました。

思いついて追記・・・

一昨日、たまたまエリック・サティの伝記的なドキュメンタリー番組が、

NHK-BSプレミアムで再放送されていまして、つい最後まで観てしまいました。

これによると、気位が不必要なまでに高くて貧乏で、僻みや偏屈な面があ

るのと同時に、とても心優しい面を併せ持っていた奇妙な作曲家サティの

ことが、フランス人の演奏や踊り、語りを交えて描かれていました。

その中で、彼を友人として支えることが多かったドビュッシーのこと、あ

まりサティと接点は持たなかったらしいラヴェルが、彼の取り巻きであっ

た若い作曲家たちと共にドビュッシーに対抗するネタとしてサティいびり

をやったらしいこと、なんていう話が紹介されていた。ラヴェルの伝記的

なものは読んだことがあって、そんなことは載っていなかったと思うなぁ。

忘れたのかなぁ、、、知りませんでした。

ラヴェルにはやや精神障害的なものがあったことは知られている。つまり

発達障害人とのコミュニケーションについてはあまりスムーズではな

かったようなことも確か載っていました。ラヴェルに若い取り巻きがいた

ということはやはり記憶にない。

まあそれらが(穏やかに言って)マイナスに働いた可能性はある。

それはそれとして、サティをいじったようなことがあったとしたら、ラヴ

ェルファンとしては、ずばり、残念。(4/29)

 

映画『DUNE/デューン 砂の惑星』

20220413(了)

映画『DUNE/デューン 砂の惑星

  ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督//ティモシー・シャラメ/レベッカ・ファーガソン/
  オスカー・アイザック/ジョッシュ・ブローリン/ハビエル・バルデム/
  ステラン・スカルスガルド/ゼンデイヤ/デイヴ・バウティスタ
  音楽:ハンス・ジマー
  2020年/米映/SF/155分/DVDレンタル
  <★★★★>

つい目について、新作だけど借りちゃいました。ドラマ自体とは関係のない、
映像その他のテクニカルな部分でごっそりオスカーをせしめてしまった作品で
あることは知っていましたので。
 
デヴィッド・リンチ版は1984年ですか。今から見れば38年前!いやぁ、
そんなにたってしまったんだ。スティングとかピーター・オトゥールの奥さん
とか、懐かしい。
映像技術から言えば、すでに「スターウォーズ」なんかからだいぶん経ってい
た割には、けっこうギトギトした奇天烈なムード(リンチだから当然かもしれ
ない)もあって、SFでもスペースオペラじゃない。それにありゃあ監督さんの
好みにストーリーだって創作しちゃったところがあるんじゃないかなぁ。
今回のが小説寄りらしいのとは無茶苦茶違う。本作品の映像の感触は、どこか
『メッセージ』だとか『ブレードランナー 2049』なんかの感覚や傾向と
近い気がしました。それも、これぐらいできて当然でしょ!と言わんばかり。
みごたえ、聴きごたえがありました。

フランク・ハーバートの原作(早川の文庫)は5冊だったか6冊だったか、ス
ピンオフ的なものを除いて、本編は実は昔ひととおり読んでまして、スパイス
のことや、それによって青い目になって行くなんてことはけっこう引っ張った
記憶があります。ワームだとか、ワームに乗ってあのでかいのを操るなんての
は、今回観ていて思い出したぐらいです。
文庫の表紙や挿絵(けっこう多かった)は石ノ森章太郎でした、確か。
岩場でストップするワームを見ていて、これ、うんと小ぶりにするとオモロか
った『トレマーズ」みたい、『トレマーズ』じゃ乗っかりゃしないか・・・
もちろん大半は忘れています。今回のは原作でいうと、多分、最初の巻に当た
るんじゃないかな。
基本、ポール・アトレイデの成長譚なんだが、あちこちに「部族」「豪族」ま
がいが色色いる。「スターウォーズ」みたいだけれど、アトレイデ母子は高貴
な血統ながら砂の惑星に流される。そんな中で、人物的にもギフト的にも抜き
んでた存在になっていくお話・・・。
なんだか暗く「ぶって」いるみたいだけれど、そういうのも含めてワタシには
楽しかったですね。
ワームに乗ってこれを操るのは小説でも前作でもスペクタクルで、今回につい
ては最後にだけチラッとそんなシーンが見えました。ほぼ間違いなく次回作が

あるということなんでしょう。

そうそう、音楽は大御所ハンス・ジマー。チームとして付けたんでしょうが、
さすが!
ヴィルヌーヴのものとしては『ブレードランナー 2049』でもこの方が携
わっている。『メッセージ』のときのヨハン・ヨハンソンが早逝していなけ
れば、やはりヨハンソンを使ったのではないか。
ワタシ、『ブレードランナー 2049』の鑑賞記でもきっと同じことを書い
てるでしょうね。妄想です。
とにかくヨハンソンの書きそうな音楽が多分に含まれているものだから、あ
あした音が欲しかったに違いない、とつい思った次第。
ジマーさん、ヨハンソンのサウンドをぐっと平易にはしているものの、サウン
ドの類似性は明らかで、上手いもんです。

 

春の庭

4月23日に庭で適当に撮ったものです。

だいたい南東のほうから南西のほうへと並べてみます。

草や木の知識はあまりありません。興味もほとんどありません。たかる虫の

ほうによほど興味があります。

ここに書きつける名称もカミサンに訊いて書いたのがもちろんあります

 

左に見えているのはブラックベリーラズベリーが少し。

ヒマラヤスギの幹がブラックベリーに隠れてしまってますね。

下の地面で青っぽく咲いているのはワスレナグサだそう。

右のあまり咲かないツツジの向こうにはヤマボウシの斜めの幹がちょっと

見えていますが花はもちろんまだ。でも今年も実がたくさんなるような予

感がします。

その右は・・・

これ、ブルーベリーです。2本並んでいるんで、受粉とかはいいんじゃない

かと思うのですがのですが、今年は花自体が少ない感じですね。枝などを伐

り足りなかったかもしれない。とにかくそういうことはよく知らないのです。

カミサンに教えてもらうことが増えました。

 

右下にはクリスマスローズが地味に咲いていますが、飛ばしてさらに右のほ

うへ・・・犬っころが映り込んでいますが・・・

犬の向こう側はシャクヤクで、つぼみがまだ2つほど。

その右の紫がかっているのは花で、バーベナとか言ってました。

そのずーっと奥のほうにぼんやり橙色が見えてます。クンシラン

シャクヤクの向こう側にあるのはテッセンです。そこらあたりの地面には

ミツバがいっぱい!毎年大助かり。今はまだ柔らかくておいしい。もっとも、

毎年、食べきれない。

 

テッセンだけ写したのがこれで、花はまだ少し。この紫色、実際とぜん

ぜん違う色だなぁ。たくさんのつぼみ!

 

さらに右へ飛んで、、、これはモッコウバラ。こんなに鬱陶しいほどたく

さん咲くのは初めてかもしれない。

早くも虫がたくさんたかってます。遠目にはミツバチかと思ったが、近づ

いてみると、みんな(シロテン)ハナムグリでした。かわいい。

花が咲くずっと前、通りかかるとき垂れた枝が邪魔なので、邪魔なヤツを

伐ったらカミサンと言い合いになったことがある。その後、右端にちょっ

と見えているような紐で垂れないように工夫したらしい。

塀の向こうは道や空き地。我が家ではないのですが、こっちが植えて今猛

烈に咲いているのが二つ、シバザクラ(薄紫色)とたぶんジャスミン(黄

色)。写真、撮り忘れていました。

 

こうやって写すと、狭い庭なのに、まるで邸宅みたいに見えなくもないです

ね。ハハハ。

 

これだけ暖かいと、虫ももうすぐいろいろ観られるでしょう。クビアカツヤ

カミキリまでにはあと2ヵ月弱あるものの、サナエトンボ系のものはもう見

かけたし、ナミアゲハなんかは毎日たくさん見ます。

近所の公園の池の鴨は、1カ月ほど前までは70羽近くいましたが、このご

ろ急に減り、とうとうほぼいなくなりました。

公園の中で鳴くうぐいすの鳴き声の完成度が上がりました・・・

 

大好きなディーリアス作曲『春を告げるカッコウのような、まだまだうん

と寒くてチーンとした空気、ひっそりとした雰囲気、なんていう感じは、まあ

もともと日本じゃ味わうことはできないような気がします。

ともあれ、今やうるさいぐらいの「春」。

困ったことに、長雨も近いみたいです。

プロコフィエフの管弦楽曲集 聴いていました

~20220324(了)

プロコフィエフ管弦楽曲

また聴いていました

 

スポーツ風味、アスリート感覚で括ってみたくなりました・・・

 

CDによる音楽鑑賞の隙間に、棚から安直に選んで車に放り込み、職場の
行き帰りで流したのは、ロシアもののセットもの。
ロシアものについ手が伸びたのは、プーチンさんのせい、、、といっても
間違いじゃないと思うね。
1960年代後半の録音で6枚組。
もう少し深い音や伸びやピリッとしたキレが欲しいけれど、まずまずの音。
聴いた順は
 ヴァイオリン協奏曲 1番①、2番②
 ピアノ協奏曲 4番③、5番④
 ピアノ協奏曲 1番⑤、2番⑥、3番⑦
 交響曲 2番⑧、6番⑨
 交響曲 3番⑩、5番⑪
 
メンドウクサイので番号をふった。

 エーリッヒ・ラインスドルフ指揮、ボストン交響楽団

 ソリストは、ジョン・ブラウニング(p)、イツァーク・パールマン(v)

 など

うんと単純な感想なんですけどね、①②⑤⑥⑦&⑧が、なんとも筋肉質な

スポーツ風味、アスリート感覚だなぁということ。爽快なんですよ、これ

が。

以前はねぇ、そんな感じじゃなかった。
若書きで、モタモタ感が強かったという記憶です。
もたもた感があったのは③と④、それと意外に⑨、これなんか結構人気曲
のはずだけどね。⑧もまあそんな感じと言えばいえるけれど、この交響曲
はそもそも交響曲というよりは、曲想が多すぎて形式に収まらず、交響組
曲ふうになっちゃったから、これはこれでいい。
この⑧の内容をもう少しまとめられたのが⑩という感じなんだけれど、そ
の出来が非常にすばらしい。楽想や音色が、こう言ってしまうとありふれ
た感じに聞こえるかもしれないが、ジョン・ウィリアムズ(つまり映画音
楽も、という意味)真っ青になるくらいの出来。ウーン、陳腐だなあ、こ

の表現。まあ、名曲の⑪にもうちょっとで届くというような出来。もちろ

んこれはスポーツ感覚の作品とは言えない。

 
で、⑪はやはり人気曲なだけはあって、まとまりがいい。まあ唯一、第一
楽章の終りのほうが猛烈、破壊的でハチャメチャ。ワタシの感覚なんです
が。それをラインスドルフさん、うまくまとめている。多分相当恐い、ウ
ルサイ指揮者だったんだよ。
 
いつものことで、55-56年も前の録音に何言ってるの、というようなも
んだけれど、それを聴くワタシには「現在」なんだからね、こういう書き
方をしてしまうのもしょうがないと思っていただきたい。
ラインスドルフさんの手際が、非常にまとまりよく音楽を再構築してくれ
たので「スポーツ風味」だとか「アスリート感覚」だとか感じさせ、書か
せてくれたことになるんじゃないか。
軽薄なんだけどね、そんなふうに感じた次第。
 
こういうのもね、感想文ということでいいでしょう・・・
 
そうそう、
最後に、「ロメオとジュリエット」と「キージェ中尉」(歌付き)という
一枚がありましてね、ちゃんと聴きましたよ。
といいますか、実はこの一枚こそが、傑作の職人芸的名演奏。
ロシアの強い臭い方も、嫌味でなく、いいですね。
ラインスドルフさん、すごい!
そして、プロコフィエフ(1891-1953)については、現在では非常に人気
のある近現代作曲家でジャンルも広いが、その生年、没年が20-30年
後ろにズレていたら、コルンゴルトに負けない映画音楽作曲家としても名
を成したんじゃないかなあ、なんて妄想してます。まっとうな話をすれば、
音楽史的には、ストラヴィンスキーシェーンベルクに負けない名声を得
るべきなんじゃないかとされているほど「進んだ」作曲家だったなんてい
う見方もありますですがね。
この最後の一枚についても、以前にちゃんと感想文書いてまして(4年半
前)、十分褒めたと記憶しているので、省略。

映画『ジェントルメン』

20220408(了)

映画『ジェントルメン』

 監督・脚本;ガイ・リッチー//マシュー・マコナヒー/チャーリー・ハナム/
      ヒュー・グラント/ヘンリー・ゴールディング/ミシェル・ドッカリー/
      エディ・マーサン/コリン・ファレル/ジェレミー・ストロング
 2020年製作/113分/英・米合作/原題:The Gentlemen/DVDレンタル
 <★★☆>

<映画.com>解説から;・・・ガイ・リッチー監督によるクライムサスペンス。
イギリス・ロンドンの暗黒街に、一代で大麻王国を築き上げたマリファナ・キ
ングのミッキーが、総額500億円にも相当するといわれる大麻ビジネスのすべて
を売却して引退するという噂が駆け巡った。その噂を耳にした強欲なユダヤ
大富豪、ゴシップ紙の編集長、ゲスな私立探偵、チャイニーズ・マフィア、ロ
シアン・マフィア、下町のチーマーといったワルたちが一気に動き出す。莫大
な利権をめぐり、紳士の顔をした彼らによる、裏の裏をかくスリリングな駆け
引きが展開する・・・
 
と、この解説では別にどうということもないみたいだけれど、実際は、いくつ
もの想像が混ざって、時間が行ったり来たりする。
書かれてはいないんだが、ヒュー・グラント演じる探偵だか脚本家だかわから
ないゲスな感じの男が、映画の脚本だと称して、超高額で売り込んでいる。麻
薬王の右腕に対してストーリー・テリングをするのと同時に、実際のお話と脚
本ではこうしたい、という話が、まだらに入れ込まれる構造の作品で、実際に

は過去のお話らしい。観る側にとって深刻ってわけじゃないものの、妙にやや

こしい。

こんな映画だってままあるんだから、理解できるだろ、なんて言われそうです
が、いやいや、わかりにくいものはわかりにくいですよ。入れ子構造の変種。
最終的にはわかるので、それはそれでいいのですけどね。
殆どが探偵と麻薬王の右腕の極端に多いセリフでもって、説明的に進んで行き
ます。
当然ながら目が離せない。
なかなかあざとい・・・というのもナンだなぁ。
「gentle」って、隠語とか 反語的なもんなんやろネ。
 
最近こんなことがありました。
カミサン、ラッセル・クロウがあおり運転をやるコワイ男を演じている『アオ
ラレ』というのを借りて、「面白かった、エライ太ってたよ」などと言ってい
たのです。ワタシは付き合えませんでした。
で、思ったのが、「ああ、あれだけ頻々と眼を離して観て、面白いと思える映
画なんやな、オレはいいや」。(間違ってるかもしれへんけどね)

こっちのほうは良くも悪くも目が離せない。

(上記のようなカミサンの観方では無理)(でも下手な議論はしない)・・・