20201005(了)
トレーシング・アストル ― ピアソラへのオマージュ3
Gidon Kremer plays Astor Piazzolla |
①~⑬ |
ギドン・クレーメル(vln.&arr.)/クレメラータ・バルティカ&ソリスト; |
Ula Ulijona(ヴィオラ)、Marta Sudraba(チェロ)、Sol Gabetta(チェロ)、 |
Leonid Desyatnikov(ピアノ&arr.)、Horacio Ferrer(voice) |
録音:1996年12月~2001年2月 ニューヨーク |
CD/室内楽~タンゴ/Ⓟ&ⓒ 2001Nonesuch Records/WMJ/邦/中古 |
<★★★☆> |
《アマゾン惹句》繊細で美しい音色、息詰まる緊張感、あふれる情感。現代を代 |
表するバイオリニスト、ギドン・クレーメルの奏でるピアソラは限りなく美 |
しく、せつない。思い起こせば今日のピアソラ・ブームの火付け役となった |
のが、クレーメルが1996年に発表したアルバム『ピアソラへのオマージュ』 |
だった。パリで見たピアソラとミルヴァとのステージに触発されて以来、そ |
の音楽に魅せられてしまったクレーメル。 |
その第3弾となる本作では、『天使のミロンガ』に続き、クレーメルが主宰 |
するバルト3国出身の若手演奏家を集めて結成されたクレメラータ・バルテ |
ィカとの共演。おしゃれでアヴァンギャルドなクレーメルのピアソラを聴か |
せてくれる。 |
タンゴの革命家への一途な愛と尊敬が伝わってくる、熱くスタイリッシュ |
な1枚。
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これまでの2枚と違うのは、クレーメルのヴァイオリン1本だけの演奏の比 |
率が高いことでしょう。特に前半。 |
惹句の文言もわかる。 |
だからというべきか、人気/評価は分かれている。 |
今回は特にだらだら書く気にはなりませんでしたが、気にいらなかったわけ |
ではありません。 |
ワタシはソロよりアンサンブルのほうが断然好きなので、後半は安心して聴 |
くことができましたし、前半に多かったクレーメルのソロは、テンションの |
高さのみならず、そのアヴァンギャルドぶりが強烈で、耳をそばだたせられ |
っぱなし。逆に熱狂してしまった人がいたのも納得です。 |
クレーメルの他のNONESUCHへの録音、みんな聴いてみたいですね。 |
ちょっとね、緊張を強いられるようなところがあるんだけど・・・ |